分譲住宅の購入におけるベストなタイミングについて
多くの人にとって“一生に一度の買い物”となる住宅の購入。一方で、住み替え(買い替え)というシーンもあるでしょう。
いずれにしても、購入のタイミングがとても重要となってきます。
後悔することのないよう、分譲住宅や建売住宅の購入におけるベストなタイミングについてのお話です。
購入するタイミングによってメリットが異なる
分譲住宅や建売住宅を購入するキッカケとしてはさまざまなものがあり、“結婚”や“出産”が例として挙げられます。
「生涯のパートナーを見つけたから」「子どもにのびのびと暮らしてほしいから」といった理由で、若いうちに分譲住宅や建売住宅を手に入れる夫婦は決して少なくありません。また若いうちに購入しておけば、それだけローン完済の時期も早まります。高齢者になってまでローンを返済し続けるのが嫌だからと、早めの購入を決める夫婦も少なくないのです。
一方で、ある程度の年を重ねてから購入を決意する夫婦もいます。
例えば、「企業の役職に就くことができたから」「子どもが成長して部屋が必要になったから」などがキッカケとして挙げられます。
結婚後ある程度の年数が経っていることで、家族としての将来図が想像しやすくなります。また企業にとって重要な役職に就くことで、家計的にも安定します。加えて、ある程度の年数を重ねていれば貯金することもできるため、銀行から得られる信用も高まります。
このように、夫婦によって分譲住宅や建売住宅を購入するタイミングはさまざまです。どちらにもメリットがあり、どちらが適しているのかは夫婦により異なります。そのため、分譲住宅や建売住宅を購入する際は、家庭のことや仕事のこと、子どものことを考慮した上で、将来について話し合うことが大切です。そうすれば、自身たちにとってベストなタイミングが見えてくるはずです。
子どもにとってベストなタイミングとは?
分譲住宅や建売住宅を購入する際、子どもにとってベストなタイミングを考えることも非常に重要です。
しかし、具体的なタイミングが分からないという方も多いのではないでしょうか?
この点も夫婦により考え方はさまざまですが、おすすめのタイミングとして、子どもが小学校へ入学するタイミングが挙げられます。
理由の1つが、子どもの将来的なプランが立てやすくなるというものです。
小学生ぐらいの年齢になれば、子どもの性格などが分かってくるため、「将来はどの小学校に進学させよう」「私立校に進ませたい」などプランを明確に立てられるようになります。
そして、もう1つの理由が、長期ローンを組めるというものです。ローンを利用して分譲住宅や建売住宅を購入すると、年月をかけて少しずつ返済していくことになります。
期間的に考えると、長期ローンが組める年齢は40代までというのが一般的です。
つまり、もし30代で出産した場合、子どもが小学校に入学するタイミングが長期ローンを組めるラストチャンスということになるのです。
ただし、子どもが複数いた場合は、子どもの転校についても考慮する必要があります。
子どもによっては、分譲住宅や建売住宅を購入したばかりに転校しなくてはならなくなるケースもあるからです。
友達づくりに時間のかかる子どもの場合、転校先に馴染めない可能性があります。
そのため“子どもが小学校へ入学するタイミング”ばかりを意識するのではなく、「自身の子どもならどうか?」をよく考えて動くことが重要です。
家族にとってのベストタイミングを見極める!
おおよそのタイミングはあるものの、分譲住宅や建売住宅の購入において「この時期でなくてはならない」ということはありません。夫婦2人のこと、子どものことを踏まえた上で考え、家族皆にとってベストなタイミングを見極めることが最も大切です。
それでも決め兼ねているという場合は、不動産会社に相談するのも1つの手です。